【ストVケン攻略】ケンを理解する_前編
初めに
前編は強み(=ダメージの取り方)を、後編は弱み(=防御や切り返し方)を中心に記載しております。
ストVにおけるケンというキャラ
今までいろいろな攻略サイトを見てきましたが、大体のところで
「攻め寄りのオールラウンダー」
のような表現がされているように思います。ただ私の印象はちょっと違っていて
「相手の甘えを狩って勝つキャラ」
…という風に思っています。
(スト5発売当初に当時プロゲーマーの井上さんが執筆された記事と同じような意見です)
では、このブログのテーマである、「ケンでダイヤ到達」に沿って解説していきます。
ケンの強みについて
ケンの強みですが、単刀直入に下記の5点だと思っています。
A)対空が強い(スト5において最重要事項)
B)跳び込みが強い(スト5において最重要事項)
C)必殺技を当てた後に起き攻めがほぼループする(スト5においてry
D)4Fの小技から必殺技に繋ぐことができる場面が多い
E)画面端の爆発力が高い
順番に解説していきます。
A)対空が強い
いわずもがな対空無敵のある中昇竜のこと、、、ではありません。
発生6Fで持続5Fの屈大P
これ最強の対空技なんです。よっぽど反応が遅れなければめくりも余裕で落ちます。
ちなみに筆者はスト5から格闘ゲームを始めたこともあり、対空昇竜はほとんど出ません。
(対ザンギ戦とアビゲイル戦のみ、上を見てなるべく強昇竜で対空してます)
しかしこの屈大Pは上を見てなくても出る体になったため、少なくとも今のウルダイまでは相手の跳びに困ったことはほぼありません。
対空については別記事で出し方のコツやそのあとの展開を書きますが、簡単に書き出すと
-
こまめにしゃがむことで幻想の波動フェイントを行い、相手が跳んだらそのまま大Pボタン押すだけ
-
画面中央ならVスキル1(奮迅脚)を入れ込んで表裏+打撃と投げの2択
…と、慣れれば簡単な上にリターンがめちゃくちゃ高い行動となっております。
スト5ではただでさえ跳びのリターンが高い※ので、少なくともダイヤ到達までは波動拳なんてゴミみたいな必殺技を撃たなくてもみんなめちゃくちゃ跳んできます。
その跳びを狩って着地攻めを覚えてしまえば(少し乱暴ですが)ゴールドくらいまではすぐ到達できます。
※ジャンプ攻撃が決まれば300近いダメージ+起き攻め、ガードさせても打撃と投げの2択を迫ることができる
この屈大P対空→Vスキル1からの着地攻めはケンの大きなダメージソースになりますので、別記事で解説しております。
対空昇竜拳を出したい!という意識の高い人は、、、頑張ってください。
ケンは対空昇竜から起き攻めがつくのでリターンが高いほうですが、自分は昇竜に関しては挫折しました。
だって昔から格ゲーやってる人たちに聞いてみると
「なんか出る」
「まぁ、昔から対空昇竜打ってるから、、、」
…みたいな感じで、自分がその領域に到達できるとは到底思えなかったからです。
ただし、一つ勘違いしてほしくないのは出るなら出た方が圧倒的に有利なのは間違いないです。自分が伝えたいのは
スト5において相手のジャンプ攻撃を通してはいけない
ということです、ジャンプ攻撃はそれくらいリターンの高い行動なんです。
逆に言えば、跳び=簡単に有利状況を取りたいがためにする甘えた行動です。
そこを狩りとって初めてケン有利な読み合いが始まります。
B)跳び込みが強い
上記でスト5においてジャンプ攻撃のリターンが高いと書きましたが、ケンは全キャラでも随一の性能を持っていると筆者は思っています。(J=ジャンプです)
-
安易なVトリ発動技や突進技をすべて狩り取る「置き垂直J大K」
-
めくり性能の高い「J中K」
-
相手と前ジャンプがかみ合っても余裕で発生勝ちする「J小K」
-
通常技対空を吹っ飛ばし、起き攻めまで付いてくる「空中EX竜巻」
と、どの状況、どのキャラとでも戦える技が揃っています。
筆者自身、先日PC版を購入し、無差別帯までランクマを3日間で走りましたが
ケンの跳び全てに回答を持っている人はいませんでした。
特にめくりギリギリの距離で跳んで、早めJ大P(表ガード)とJ中K(裏ガード)を使い分けるだけでも対空があまり出ない人にはバンバン刺さります。
各ジャンプ攻撃の詳細な使い方は、別記事で解説します。
【別記事リンク予定地】
C)必殺技を当てた後に起き攻めがほぼループする
ケンのコンボ締め必殺技は主に中/大/EX竜巻or大昇竜ですが、全て両受け身に対して2択を迫ることができます。
※厳密には大昇竜カス当たりと画面中央のEX竜巻に後ろ受けされると投げが埋まらないのですが、そこまで見極めて防御方法を変えてくる人は体感マスターランク以上の人ぐらいです。みんな手癖で防御してます。
特に大昇竜を当てた後はVスキルダッシュで勝手に相手に近づいてくれるので、プレイヤーは相手の受け身を見ることに集中できます。
一つだけ断言できるのはケンを使う上で、この「必殺技を当てた後の起き攻め」を磨く練習は、このゲームにおいてはいつまでも通用します。
なぜならそういう風にゲーム自体がデザインされているからです。複合グラップを主体に、防御側が幅広く対応できる選択肢は意図的に削除されてきました。
ことダイヤリーグを目指すということに限れば、
大昇竜→Vスキルダッシュ後の屈小Por屈小kと投げ重ね
各竜巻→前ステ後の屈小Por屈小kと投げ重ね
の精度(と対空精度)がLPと比例すると言っても過言ではないです。
この起き攻めループも別記事で解説します。
「じゃあどうやって最初の大昇竜or竜巻当てるねん!!」と思うでしょう。
「起き攻め練習したから大昇竜と大竜巻締めコンボやりたい!!!
よーしジャンプ攻撃や!!!」
…となっていませんか?もちろん対空が出ない相手にはそれでもいいのですが、
それだけだと対空が出る相手と当たった時に勝率が低くなってしまいます。
ではどうやって必殺技を当てるのでしょうか?次に続きます。
D)4Fの小技から必殺技に繋ぐことができる場面が多い
筆者自身がケンを使う上で、一番こだわっているところであり、他キャラにあまりない魅力だと思っている部分なので長くなりました…色字部分だけでも読んで頂ければと思います。
まず、自分のケンの勝ちパターンとして
①何もしなくても相手が跳んできてそれを屈大P対空して、着地時の防御癖を読んで崩して勝つ
②歩きガードで画面を押していき、相手が前ステしたところに屈小Pを合わせて立小K→大昇竜につなげて起き攻めで崩して勝つ。前ジャンプで入れ替えにきたら①と同じ
③歩きガードして画面を押していき、相手が-4F以上の確定反撃技を撃つのを待って、立小K→大昇竜につなげて起き攻めで崩して勝つ
④前ステも前ジャンプもせず、立ち回りで押し返してくる場合、癖を読んで跳んで崩す
(一番きつい)
…の4つです。
かなり大まかな分け方ですが、ダルシムやメナトなどの一部のキャラを除けばどの試合も大差ないです。
①は解説したから良いとして、②~④は小難しい感じがしますが、大したことはありません。
「ちょっと歩いて屈ガードしながら屈小Pを撃つ」を繰り返して
1)相手が跳んできた→屈大P対空からVスキルダッシュで着地攻め
(屈小Pの硬直が短いので屈大P対空が基本間に合う)
2)相手が前ステしてきた→立小K→大昇竜を入力する
3)相手が中/大攻撃/弾を合わせてきた(食らった)→全然OK。
次は屈小Pを撃つタイミングで跳ぶ
4)相手が中/大攻撃/弾を合わせてきた(ガード出来た)
→-4F以上の確反だったら立小K昇竜を入れる。
→相手に有利を取られているならバクステ、こちらが有利ならちょい歩きガード続行
自分が立ち回りでやっていることはほぼこれだけです。もちろん今は相手の技振りによっていろいろ変えてますが、基本は上記4点です。
例えばゴールド帯くらいになると、前ステ投げの強さに気づく頃です、ケンの古くからの友であるリュウなんかは特に前ステが見えないので、みんな前ステ投げしてきます。
「前ステを止める」というとかなり高等技術のように聞こえますが、
「一定間隔で屈ガードから屈小Pを押しておき、屈小Pを押したタイミングでステップが見えたら立小K→大昇竜」とちょっと分解するとできるような気がしませんか?
というか練習すれば絶対にできます。そしてこの技術も今のところ通用しています。
練習方法なんかも別記事で解説します。
【別記事リンク予定地】
そしてもう一つ、ゴールド~プラチナあたりで「クラカンが取れる立大攻撃置き」の強さにもみんな気づきます。なぜなら「必殺技仕込み中攻撃」をみんな使いだし、それのメタとしてクラカン技の大攻撃をブンブン振ってきます。パリーン!!は気持ちいいですし、何より「立ち回りで黙らせといたわ」って甘美な響きですからね、、、
しかし、このゲームの大まかなルールとして
クラカンが取れる大攻撃は大体-4F以上ある
のです。そしてケンは少しでもめり込みガードできれば立小K→大昇竜or中/EX竜巻で確定反撃が取れます。昇竜ガードが怖いのなら立小Kだけでも振ってみましょう。素食らいしてたら多分確定です。こっちがカウンターくらったらその大攻撃はガードさせて有利の稀有なクソ技です。最初はそれくらいの認識でいいです。
これは筆者が知っているかぎりケン、さくら、リュウの特権です。
上記の2つの前提として、(屈小P)→立小K→大昇竜のコンボができることが挙げられますが、コツをご紹介します。
立小Kを入力するときに6(レバー前)も一緒に入力する
これだけです。こっから波動コマンド→大Pで昇竜まで出ます。いつまでも使えるコンボなので、ぜひ練習してください。30分もトレモすればできるようになると思います。
(もちろん筆者も実戦で失敗することもあります。距離が遠くて立小Kガード→しょおおおりゅううけえええん!!!からクラカン貰うこともあります。大事なのは相手の安易な前ステと-4Fを簡単に許さないという意識です。)
E)画面端の爆発力が高い
この「画面端の爆発力が高い」というのは全キャラ共通なのですが、ケンは前投げからもう一度前歩き投げと、ちょい歩き立大P(歩き前投げを止めようとしてボタン押したらクラカン)がほぼ2択になってます。
気になる方はトレモで画面端前投げ→前歩き投げとちょい歩き立大PをCPUケンにレコーディングしてランダムで凌いでみましょう。結構きついのがわかるはずです。
(もちろん遅らせグラで凌げますが、画面端前投げ後に遅らせグラを選択させてる時点で相当有利な読み合いであることに変わりはありません。)
この択を基本に、序盤に画面端を取ってなるべく継続してダメージを取り、相手のVトリガーを稼いだラインを使って凌ぐのが基本戦術です。
画面端の攻め方、使用する連携についても、別記事で解説します。
【別記事リンク予定地】
前編終わりに
いかがでしたでしょうか。ここまでをまとめると
ケンというキャラは、相手の甘えた行動(前ジャンプ、前ステ、確定反撃のある攻撃)を狩ってこちらのリターンに変え、萎縮した相手に強い跳びや早いステップを通して画面端まで連れていき、持ち前の爆発力で相手の体力を奪うキャラである。
ということが分かっていただけたかと思います。
いかんせん初記事でかなり長くなってしまいましたが、筆者がケンを使う上で強みだと感じている部分をなるべくお伝えしたつもりです。
ここで上げた強みのうち
A)対空からの着地攻め(一番重要)、B)跳び込み、C)起き攻めループ、E)画面端の攻め
…を詰めていけば、少なくともゴールド帯までは到達できるのではと思っています。
D)は難しいと思うのですが、意識することで必ず強くなります。
特に-4Fの確定反撃については試合中に
「相手キャラのこの技がクラカン対応か→ガードできたら立弱K振ってみよう→あれ当たってるな→フレーム調べてみよう→-4F以上あるじゃん!→次同じような距離でガード出来たら大昇竜まで入れてみよう」
というサイクルを回すことで少しづつですが着実に自分のターンを増やすことができるからです。
前編は以上になります。
ここが読みづらい!とか、ここをもっと深く知りたい!などなど、ご意見がございましたら、遠慮なくコメントかTwitter(@Genkyyy3)までDM/リプいただけると泣いて喜びます。各強みについては別記事で実践的な入力方法や、相手の対応に対しての回答を掘り下げて執筆しようと思っております。よろしくお願いいたします。
2020.05.08 Genkyyy